フィンランド盲人連盟(NKL) |
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| 訪問日 9月23日 訪問先 FINNISH FEDERATION OF THE VISUALLY IMPAIRED 住所 Makelankatu 50 FIN_00510 HELSINKI,Finland url http://www.nkl.fi/ 通称 NKL(フィンランド盲人連盟) 対応者 国際部部長 Mr.Timo Kuoppa コンピュータ部部長 Mr.Timo Puomio ITシステム重役 Mr. Teuvo Heikkonen |
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| 施設の概要 | |
![]() 入り口の扉 プレート |
NKLは盲人連盟の本部です。創立75周年を迎えます。目の不自由な人達で作った協会です。 フィンランドには現在約8万人の視覚障害者がいます。NKLのメンバーは1万人弱です。目の見えない人の3/4はお年寄りでここの活動には参加されていません。この施設では現在250名ほど働いており全体の8割位が目の見えない人達です。この連盟の地方支局が14箇所あります。 |
| 連盟の役目 @ 見えない人の権利を守る。 A 財源の確保をする。 財源は政府からの補助 40%、ロッテリア(RLAY)が政府予算よりやや多い。 (RLAY:くじ、ゲーム機の利権を管理している組織) B視覚障害者の生活のトレーニング施設がある。 対象は赤ちゃんから高校生までが対象である。一般社会で生活していけるトレーニングを行っている。 C視覚障害者の人達が一緒に参加する機会を作る。 |
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| 2、 施設紹介 | |
| 施設は6階立て7000uの広さがある、現在はこれでも足りなくて隣のビルも借りている。ヘルシンキ北20kmぐらいに盲導犬の学校も持っている。200〜300匹育てている。 |
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| 1−子供の支援施設 1年に1回は1週間コースに参加してもらう。参加費は無料で保険から補填される。仕事を休んで来る人の費用も保証される。ここには赤ちゃん用のコースもある。子供の日常生活トレーニングとしてキッチンが用意されていて、本物が子供サイズで作られている。健常者と同等に社会生活を営むことに教えることの力点が置かれている。 ここでのトレーニングで同じような仲間、家族との話し合いが大切である。 |
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2−施設内の配慮 フロアーを色などで区分けしている。来年新しい建物に移るが設計などの打合せについてこういった細かい内容については、なかなか理解してもらえない。 |
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| 3−IT部門について ここには12のサーバが有り、4つのイントラネットの管理をしている。 現在サポートして数は300名ほどである。基本は1対1のサービスをしている。 目の不自由な人へのサポートは多種多様で個人に合わせた設定が必要である。 又、ここでは開発の仕事もしている。フィンランドでは1980年末から目の不自由な人がどんなふうにITを活用していくのかを研究するプロジェクトがスタートしたことが背景にある。まずインターネット新聞をネット上に公開した。ITが視覚障害者にとって便利な道具だということはすぐに理解できた。視覚障害者へは技術だけでは足りなく全体的なトレーニングなどのサービスを提案し提供している。 1990年代中ごろからユーザが増えてきた。特にEmailユーザが多くなっている。 (現在こちらは1500名ほど) 今年Linux版スクリンリーダもでき、そろそろ商品になる。(Windows版は操作が難しい)お客さんが簡単にEmail、本が読めるサービスに今は力を入れている。 |
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| 4−サービス内容 @目の不自由な人向け ITについては自分たちに必要な道具を提案している。視覚障害者の設定には800種類プログラムを持っている。弱視者から全盲までの設定は・見え方、拡大、色、音声などの設定がある。個人への設定は人間工学的観点が必要である。月曜日から金曜日まで8時間仕事が出来るように設定する必要がある。目が痛くなったり肩が凝ったりしてはならない。(調整には医師は補助具の専門の技術者からのアドバイスもある) 機器:拡大器、スクリーンリーダ、点字表示装置 A情報の収集と発信 ITの支援には情報を集めること、発信することが重要である。 |
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1、ネットワーク責任者(弱視) 拡大表示、拡大器を使ったコンピュータの使い方を見せてもらった。 彼は弱視なので主に拡大表示と拡大器を使ってコンピュータを利用している。 長い文章などは疲れるので音声リーダも併用して使っている。弱視の人には液晶ディスプレーはたいへん使い易い。ディスプレーを顔に寄せられる。 |
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2、ヘルプデスク責任者(全盲) 点字表示器、スクリーンリーダを使って仕事をしている。彼のコンピュータOSにはLinuxを使用している。自分たちの使いやすいものを使ってサポートをしているようである。 |
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3、 開発担当者 簡易端末(携帯メール機のようなもの)を盲人でも使えるように自分達で開発したソフトのデモをしてくれた。携帯端末のメールの読み上げ、入力ができる。 盲人専用の新聞 フィンランドの新聞18社分のデータをもらい盲人新聞を作ってサービスしている。 盲人の為の、盲人による新聞である。 |
5−質疑応答内容 |
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![]() ITシステム担当部長と懇談 |
Q:日本でもFOMAなど携帯テレビ電話での視覚障害者への支援を考えていますが、こちらの取組みは A:カメラを使った機能で可能性あるし、良い事だと思います。でも携帯テレビ電話は見てもらう相手が必要です。我々の基本的スタンスは自分だけで出来ることを心がけています。GPSなどで自分の場所を知るような機能を考えている。 |
| Q:ノキアから技術サービスはありますか A:ノキアから期待したものはもらえない。大きな機関でありタイアップする人を探すことに苦労する。 Q:電子本についての著作権については規制がありますか。 A:目が不自由であれば著作権には関係なく電子化、点字本は許されています。 |
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![]() NATブレゼン資料の説明 |
Q:ITボランティアというのはフィンランドにはありますか A:全国に15名ほどいます、交通費などはNKLが出しています。メンバーのうち13名が目が不自由な人です。地方の活動には我々は直接タッチしていません。一人当たり100名ほどサポートしている。夏になるとサマーパーティを開き新しい技術は紹介しています。 Q:パソコンの更新はどうしているか。 A:特にITには、毎年お金がかかる。これからもずっとお金が必要となるであろう。 4年ごとに更新をしていく必要性を最近やっとわかってもらえた。 |
| Q:企業のリース品など、中古品を使うことはないのか A:ユバスキュラでは長く利用している KELA(国民保険)からは必要で有ればお金は出ている Q:利用者は何人か A:300人である。安定していつでも必要なサービスを提供できる。しかし、最近は高齢化社会を迎え、老人が増えてきている。ITサービスの重要性がやっとわかった。 ・高齢者は自宅で利用している。 ・簡単な使い方サービスパッケージを用意している。 高齢者にはパッケージで提供している。 ・地方にトレーナーを派遣し、地方でもサポートができるようになっている。高齢者は、遠くヘルシンキまで来る必要はない。 |
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| 総括 目の不自由な人へのパソコンの設定が800種類のプログラムがあると聞いたのには驚きであった。我々は全盲者対象に対応の統一化を図っていたがそれだけでは無いことを知った。 ITの活用については1980年代から健常者の人と一緒に研究してきたとのことであった。その優位性については視覚障害者自身が一番理解しており自分達に必要なものは自分達で作ってきた。作っていくという姿勢が強く感じられた。 視覚障害者への支援金はロッテリア(くじ、ゲーム機の利権を管理している組織、日本で言えば公営ギャンブル)が国以上に費用を負担しているというのも非常に印象的であった。 |
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