ヘルシンキ最後の夜

 ヒルボ氏のインタビューを最後に全ての研修が無事終了した。後はどうまとめるかという事が残されているが、今は無事に研修を終えられたことを関係してくださった多くの人に感謝しながら、素直に喜びたい。

 この後は、出発まで全くのフリータイムである。女性陣はオペラを鑑賞しに行くということになっている。 男性陣は、土産の買い出しと夕食に残りの時間を使うことになった。 女性陣のバイタリティの凄さが、つくづく感じられる。きっと高岡に帰ると、ヘルシンキ観光案内所でも設立するのであろう。

 各自部屋で身支度を整えなおし、フロント付近に集合した。 夕食は、ヘルシンキ最後の夜だから、何かド~ンと食べようと気張ってでた。 トラムの停車場近くにレストランがあったよ、という意見が出てさっそくそこに向かったが、途中の路上スペースで野外パフォーマンスを実演しているのがわかった。前衛舞踊のようで、理解は難しい。 向かうレストランは、道を挟んで向こう側である。
玄関口に掛けてあるメニューを覗き込みながら、ここにきても、
「高いなぁ」
郊外での野外パフォーマンスの写真、週末にあるとのこと
郊外での野外パフォーマンス
地下のファーストフード広場の写真
地下のファーストフード広場
「パスタやピザみたいなもので変わり映えせんなぁ。」
「フィンランド語で書いてあって、なんかわからん。」などと、度量の狭いことを言う輩がいる。(俺?)
さっきまで、ド~~ンと、なんて言っていたのに・・・。 結局色々回ってみたが、大きなファッションビルの地階にあって、マクドナルドやエスニック風料理店が7,8軒立ち並ぶファーストフード広場ともいうべき場所となってしまった。
 広場の外周にあたるところに、店が並び、中央部分にテーブルと椅子がおいてあって、好きな店で注文してきて、この中央部の席で食べるようになっている。ハンバーガー、ステーキ、各種肉料理、ピザなどなど。
 わがままなメンバーだから、こんだけ店があれば、どれか好きなメニューがあるだろう。 まずは、席取りである。そこに荷物をおいて、順番にオーダーしにいった。 各店で注文すると、精算後番号札が渡され、料理ができるとその番号が各店で呼び出されることになっている。
なに食べよっかなと物色中の石王丸くんの写真
物色中の石王丸くん
 だから、番号が呼び出されるまでは、席に座り、狭い空間ながらもヘルシンキウオッチを楽しんでいる事ができるのである。そんなウオッチングでびっくりした事があった。 

 丁度我々に隣接したテーブルに、うら若き女性が二人、座っているのである。それだけなら、なんの変哲もないことであり、驚くにあたらない(当たり前?)。 問題は、彼女らが食しているものなのである。 ティッシュボックス二つ分くらいのおおきさで、綺麗にビニールパックされたものをテーブルにド~~ンと置いて、そこから、何か赤っぽいスティック状のものを取り出してボリボリ食べているのである。よく見ると、なんと小振りではあるが、にんじんである。 反射的に馬を連想したが、普通の高校生くらいの女の子である。 あのでかい袋に何本入っているのか知らないが、普通ならカバンか何かに入れて、1,2本ずつ取り出して食べればいいのに、と思ったが、委細構わないらしい。
西田さんの食べたものの写真
西田さんの食したもの?
 よく見ると、もう一袋持っているようである。こちらは緑っぽい物が入っているようだ。レタス?キャベツ? まさか大根の葉っぱでもあるまいが、袋は開けられることがなかったので未知のままである。 あんなに食べるということは、まずダイエット目的ではないだろう。欧米で結構はやっていると聞いた、ベジタリアンなのかもしれない。 いやメンバー全員ビックリしたが、他のフィンランド人はあまり意に介することもなく、我々だけが浮いているようでもあった。 これも、自立心の表われか? 食事中のいい話題の一つになったことは、間違いない。
 我々の食事番号が、順次呼ばれ始めた。 研修が終わった事もあって、明日に向けての緊張感もなく、いろんな話題で盛り上がりながらの食事となった。
 食事も終わった。このあとはホテルに戻って、今回の研修で感じたことの摺り合わせをしようということになっていた。(つくづく真面目な集団である。) そんな集団をいい物が待ち構えていてくれた。 丁度フード広場を出ようとした角の奥に、酒屋を発見したのである。 今からの摺り合わせ会議の必需品(?)とばかりに、買い物をしたのは言うまでもない。
野田さん ピザを食べている写真
野田さんはピザを
 ホテルに戻っての会議は、唯一のシングル部屋で始まった。
駅前広場に面しているために、ヘルシンキの夜景がよく見え、隣のビルしか見えない部屋からみると羨ましい限りである。 食事の時にも軽くアルコールが入っているのであるが、買って来たばかりのワインなどを飲みながらも話しは、この一週間ばかりのフィンランドではあるが、ここでの研修や経験、その他いろいろな話題で盛り上がった。
 テンデンバラバラの我々が、テンデンバラバラの方向を向いた報告書を書いてもだめだなぁと思っていたが、この経験は、間違いなく日本へ帰って、いい成果をもたらすことになるだろう。着実に、そして大きく。 明日はいよいよ帰国である。最後の短い時間であるが、後悔を少しでも小さくするために、明日を楽しもうと締めくくった。
話をすればするほど、皆、相互補完的にいい所を見ているなぁと思った。
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