児島先生宅までのハイキング

 12時頃、みんなフロント前に集合した。持って行くものの最終確認をする。 プロジェクタ:プレゼン用、プレゼン原稿、ボイスレコーダ、パソコン、映像記録媒体:デジタルカメラ、デジタルビデオ、カメラ、お土産その1:高岡漆器のぐい飲み、お土産その2:高岡の地酒:勝駒純米酒二本(1本はお土産、もう1本は我々用?)、こんなもんかな?と思ったとき、
「みんなサウナグッズ持った?」そうそう、水着、タオルだ! みんなOKのようだ。何は無くともこれだけは忘れんということか・・・。では、出発!
 お昼は、ここから500mくらい歩いた所にあるファーストフード店。 昨日児島先生の車に乗ったときに確認してある。ガソリンスタンドに併設されてあるが、そこでハンバーガーでも、と考えていた。 空模様は少し怪しげであるが、多分大丈夫だろう。 車道の脇にある歩道を歩きはじめた。その姿はどうみてもハイキングである。 こんなでかいもん、こんなとこで売っていていいかなぁと思わせるようなクルーザが置いてある。ホテルの、隣りの店(セーリングクルーザー販売店)を過ぎ、歩くこと約10分。 ホテルみんなで出発したときの写真 すぐにバラバラ
ホテルを元気に出発するメンバー
  二軒続いたガソリンスタンドの二軒目が今日の昼食会場だ。 日本でも最近よく見かけるスタンドに併設された店舗だが、併設というよりも、軒先貸して母屋取られた風で、ガソリン入れて欲しいときはどこへ行くんやろ? 店の中は、ファーストフード店というよりも、コンビニに近い感覚がある。 スナック菓子や各種飲料、カー用品などが並んでいた。 なぜか、車の交換用のランプがたくさんある。理由は後でわかったのだが、ご当地は本ライトを消灯できないつくりに成っていることから、タマ切れがよくるとの事。 プレジャーボート販売店前の写真
プレジャーボート販売店
ガソリンスタンドの写真
ガソリンスタンド
スタンド中の写真 日本でいえばコンビニ
スタンドの中
 さぁ、大ランチパーティだ!みんなそれぞれ自分の好みに合わせて注文している。 メニューは、写真がついているのでわかりやすく、指差して注文できるが、セット化されているので、飲み物を何にするか店員が問い返すと、一瞬の沈黙がその場を支配したりもした。 店員は、我々がフィンランド人でないことを看破しているようで(当たり前?)、英語で話しかけてきてくれた。  それでも日本では、こういう店の場合、「これとこれ」で注文が済んでいたはずなので、問い返されるとやはり、動揺が走るようである。 買い物のようす
買い物風景
 飲み物は、人件費節約のため、セルフサービスだが、日本から見るとサイズがでかいので、どれがSかMかよくわからない。みんなL以上に見えるのである。しばらく、ほんのしばらく考えていると、店員が耐え切れず(?)近づいてきて教えてくれた。 「このコップを使いなさい。」 「Kiitos!(ありがとう)」素直にうなずくしかない。
 ハンバーガーも、日本よりは一まわりほど大きいようだ。値段は二まわりほど高いから当然かな?なにしろ消費税が22%!その高さを初めて実感した。 店の一角のテーブルでワイワイガヤガヤしながら食べていたが、早く食べ終えた人は、店内の商品の観察をしている。 日本では売っていないものもあり、結構みているだけでも面白い。
飲み物を注いでいる西田さんの写真
ようやく飲み物をゲット!
 ガムやキャンディ、グミ、ジュース類、乳酸飲料と思しき物、見ていると何でも記念品にと買いたくなるが、思いだしたことがあった。外国といえば、そうそうミネラルウォーターだ。 必需品といってもあながち大げさではない・・・・はずだった。 ハイキングの道すがらでも飲みながらと思い、購入しようと思った。
 しかし、不思議なことに普通のミネラルウォーターがない!みんなガス入りなのである。つまりは炭酸水しかないのである。 不思議だなぁ、と思って店員に聞いて見た。 店員は、怪訝そうな顔をしている。 「なんで、そんな水が欲しいんだ?」と言わんばかりである。 こちらはこちらで、
おいしそうに食べている能登さん、もう食べ終わった佐野さん次の食べ物物色中の写真
能登さんおいしそう!
「なんで水がないんだ!」と言いたいのだが、話せば話すほど会話に自信が無くなってくる。 「なんか間違った事、言ってるのかなぁ?」 そう考えたりもしたが、そのうち店員は思い出したように店の奥に行き、ペットボトルを一本持ってきた。 「あなたの探しているのは、これですか?」そう言って差し出されたボトルを受け取って、成分表示を見てみた。 炭酸ガス成分がほとんど入ってないと書いてある。 「Kyulla!(はい)、これです。」 やっと探しあてたが、なんで店先に並んでいないのか疑問が残った。 わからんときには聞くのが原則だが、今日はこれくらいにしておいてやろう。 多分ちょっと前の日本と同じで、普通の水がどこでも飲めるので、必要がないのではないかと思われた。
 あとで児島先生にでも聞いてみよう。 (今、店員に聞けばいいのに。わかってるんですけど・・・・・)

 豪華ランチパーティも終わり、再び歩きはじめた。 歩いていると、いろんな風景を楽しむことができる。 薪をたっぷり用意している普通の民家や公共の建物、バス停、木々や花、歩いている人の表情もよくわかる。
汗かき室ちゃんがバス停内で衣装変えの写真   
(汗かき室ちゃん服を脱ぐ)

 仲間とワイワイ言いながら、いつのまにか車道を歩いて、ちょっと怖い目に遭ったり、ウソかホントかわからないようなフィンランドにまつわる話の知識をひけらかし、それをみんなで笑いあったりしていた。 しかし基本的には団体行動できない人の集まりなので、歩く早さもバラバラ。しかも興味があるものには、じっと観察に行く。そのために、ますますばらけていくのである。
道端の家、薪が山積みの写真
道端の家 薪が山積み
道に咲いている花の写真
道に咲いている花
道のよこにも緑がいっぱいの写真 森と芝生
道端も自然が一杯
自然を楽しんでハイキングの小松さん 最後尾の写真
自然探査中 小松さん 最後尾
最後尾、ビデオ担当 野田さんものんびりハイキング中の写真
最後尾 ビデオ担当 野田さん
 先生にもらった地図に従い、右に回り、昨日閉まっていたスーパー(今日も閉まっている。日曜だから?)の横を通過し、あいかわらずワイワイと歩いていた。 そんな、富山弁丸出しの異邦人たちが、思わず立ち止まって、まとまって見入る事件が勃発した。
 それは、何気ない風景から始まった。 普通に道を歩いていたのだが、なにやら踏み切りのような棒が路傍に立っている。 なにやら橋のようである。しかし・・・・。
 線路があって鉄道が横切っているわけでもなさそうだし、あの橋の下を仮に鉄道が走っていても、橋の上に遮断機は必要ない。 「なんだろう?」 好奇心の塊軍団は、橋に向かって歩を早めた。 「あっ!運河だ!」 そう、さすがに湖の国である。湖間を行き来するための運河があったのである。
道路に突然踏み切り、線路もないのに何故?
道路に突然踏み切り、線路もないのに?
 しかも、ただの水路運河ではなく、湖間に水位差があるために、閘門式の運河になっているのである。素人目に見ても2m以上の水位差だ。 さらにすぐ脇に監視塔のような物があり、人が見張っている。 遮断機、閘門式運河、監視塔とくると・・・考えられるのは、この橋が可動式で上昇するのでは?ということである。
 幸いなことに、右側の湖から何隻かのボートがこちらに向かってくる。 監視塔の人にも何か動きが出てきたようにみえる。 こうなればお祭り大好き集団の世界が始まる。
「どうなるがか見ていかんまいけ!」
船がゲート前に入ってくる写真
船がゲートに入ってくるようす
 無論、誰からも異議が出るはずもない。 今は橋のすぐ近くの門が閉ざされているだけで、その門に向かって4隻のボートが集まってきている。 ボートが集まった時点で、後方の門が閉まりだした。
さぁ、始まり、始まり~。 門にはさまれたボートの船員たちは、船が変に動かないように舫でしっかり岸壁に固定する作業を行っている。 その作業の終了を確認し、その門で挟まれた空間に注水が始まった。 結構すごい勢いで注水されており、徐々にボートが上がってくるのがわかる。 船員たちは、勝手知ったるといった面持ちでのんびりと座っていたり、我々に手を振ったりしていている。
ゲート内の水位を上げている写真
水位を上げている
 この運河のすぐ脇は、見物用でもないだろうけど、ベンチや椅子も置いてある公園になっている。 やはり見ていておもしろいのか、橋の上やこの公園にも地元の人が何人か見ている。
水路の横にある公園の写真
 10分くらいして、水位もほとんど手前の部分に近づいてきたとき、橋の上で見ていた我々に、監視塔の人が窓から身を乗り出して、退去するように命じた。そして、警報と共にあの遮断機が倒れてきて、道を通行止めにした。 いよいよクライマックスである。 この時点でまだ、橋がどういう動きをするのかわかっていなかった。そのことがますます興味を駆り立てているようだ。注水も完了し、いよいよである。 固唾を呑んで見守っていると、橋は全体が10cmくらい上にあがった。
水位の上がる間船員は足で船が岸壁にあららないように押している写真
船が岸壁にあたらないように足で
橋の上から見物している写真
橋の上から見物人
 そのまま、上にリフトアップするのかと思った瞬間、監視塔側の部分を片支持にして、跳ね上がっていった。 「わ~、なるほど!」 大向こうから声がかかりそうな感動的な一瞬(?)であった。 やがて手前の門が開き、舫を解いたボートは、何事もなかったように橋の部分を通り過ぎていった。 全隻が通過し、その役目を負えた橋も徐々に頭を垂れるように元の位置に戻り始めた。 元に戻ったと同時に警報が止み、遮断機もあがり、待っていた車も動き出した。
橋が上がり進む船の写真
橋が上がり進む船
橋が下がるところの写真
橋が下がるところ
 一日に何回このようなシーンがあるのかわからないが、歩いていればこそ巡り合えた光景であった。
小さな感動を胸に、監視塔のナイスガイへの挨拶も忘れずにその場を後にした。
橋の上からの写真 下に小川が流れている
 先生のお宅まではもうすぐのはずである。 あいかわらず自然たっぷりの町並みが続いている。 川の水も驚くほどきれいだ。
そろそろバテ気味のみんなの写真
そろそろバテ気味か?
 木々に囲まれた木造の民家。TV用のアンテナが結構目だっているが、敷地も日本流に言えば優に200坪以上あるような感じで、ゆったりしているが、隣家との境は、はっきりしてないような気もする。細かいことなのだろうか?
木々に囲まれた家の写真A 木々に囲まれた家の写真B
 改めて感じたが、家を囲む樹木にベリーのように実をつける物が多いようだ。 日本だと、蜂や蛇が来るというので、嫌がる人も多いと聞くが、ここフィンランドでは、そんなことを考えることも変なのかもしれない。それくらい自然に同化しているのだろう。
リンゴの木の写真 自然になっているリンゴがアップの写真
 川のせせらぎや、鳥の声、やかましい富山弁を聞きながら、無事児島邸に到着した。

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