関西空港からヘルシンキに向けいよいよ出発

 飛行機の出発時刻は、午前11時ジャストである。という事は、9時頃に航空会社のカウンターで手続きをすればいいことになる。朝食は、手続きが終わってからも取る時間はあるので、ホテルのレストランで取ってもいいし 、空港で取ってもいいしと、それぞれの思いで取るとる事になっていた。そのために朝の時間の使い方は、食事に、睡眠に、飾り付け(壁塗り?失礼!)にとバラバラである。フロントでの集合時間は8時半と決めてある。時間もいよいよ近づいてきた。
 荷物をまとめるが、どうしても一升瓶が入りきらない。(高岡の地酒で、フィンランドでお世話になる児島先生への大事なお土産なのだが、二本もあるもんで・・・・もちろん一本は我々の・・・。) メンバーの誰かにSOSを頼む事にして、フロントに取り敢えず急いだ。 フロントでは、まず精算をしなければいけないが、それは今日の会計係に任せ、他のメンバーに、入りきらない荷物の相談をした。「誰かこの一升瓶、バッグに入らない?」 すぐさま有難い返事が帰ってきた。 「私のトランクに余裕があるわよ。入れてみる?」  フロントで荷物の詰替えをしている小松さんの写真
フロント前で荷物の積替え
 フロントの前で通行人も多いのだが、早速トランクを開け、荷物の詰め方を工夫し始めた。 なるべく皆のための行動を心掛けようという美しい協力関係が自然にされていたのは、さすがである。精算や荷物整理も無事終了し、改めて、いざ出発! しかし何かと荷物が多いような気がするなぁ。 ホテルの玄関を出ると、すぐそこが関西国際空港である。 キャリアーもホテルのフロントからそのまま使え、便利な事この上ない。 外へ出てみると、天候はもう一つよくないようだ。雨が今にも降ってきそうだが、この便利さだから、例え今、急に降り出しても全く影響はない。 いざ空港へ向かうメンバーの写真
ホテルと関西空港の渡り廊下にて
 空港に到着すると、エレベータやエスカレータを利用して、真っ先にフィンエアーのカウンターへ向かい、搭乗手続きをした。 荷物を一刻も早く預けて、楽になりたいのだ。カウンターでは、寄って集ってカウンター嬢に詰め寄って行き、テンデンに好きな事を言っているようだ。 「私、窓際~。」と吠えているメンバーもいる。 私は、どこに座っても、ワインが飲めればいいのだが・・・
 まぁそんなこんなで、やかましい集団の搭乗手続きも何とか終わり、ホッとした表情のカウンター嬢に別れを告げた。
エレベータ前で待っている写真
空港エレベータ前
 その後は一応、搭乗時間まで自由ということにしたので、朝食をまだ食べていないグループは、空港内で何か食べることにしたが、そのグループの内の一人が、国際用携帯電話を申し込んでいたので、その受け取りを済ませ、それから食堂を探した。 しばらくは日本を離れる事になるので、何か日本らしいものをと思ったが、朝から天婦羅やすき焼きというわけにもいかず、うどん屋で済ませることにした。 それぞれに、蕎麦やうどん、丼物と、好きな物を注文した。 フィンエアーカウンター前で荷物を預ける手続きをしている写真
カウンタで荷物を預けている
 注文した物が来るまでや来てからも、ここまで来た経過やこれから起こるであろう様々のことを話していたら、突然携帯電話がなりだした。メンバーの一人からだ。 「あんたら、どこにおる?出国手続きの所、すっごい人が並んどるよ。」 「えっ?ホンマ。すぐ行きま~す。」 と言いつつも、搭乗時間までまだ一時間近くあるじゃないかと、しっかりと出された物は平らげた。
勘定を済ませ、急ぎ足で、出国検査場に向かう。 なるほど、入口まで幾重にも折りたたんだ形で、長蛇の列が続いている。 先着のメンバーは、我々を目ざとく見つけ、3,4列先の方で手を振っている。 その手に導かれるように、その場所までいつの間にか、たどり着いていた。 すいません!ばっちゃん壊しました。m(_ _)m

 その天罰かどうかわからないが、出国時の手荷物検査、そう、あのX線ゲートで引っかかるメンバーが出たのだ。 手荷物は、コンベア式の機械に通し、身体はゲートをくぐるのだが、『ブブ~。』 警務館がさも胡散臭そうに、 「何かポケットに入っていませんか?調べて見てください。」と、手持ちの金属探知機を身体に当てながら彼に言った。 「あぁ、これのせいかな。」と、彼は、ズボンのポケットから小銭入れを出し、もう一度ゲートをくぐればいいんだろ、と高をくくっていたのだが、くぐること二回、三回・・・。 彼は、体中を自分の手でポンポンとはたきながら異物を探しているが、直ぐには見当たらないようで、この頃には既に、顔から余裕は消え去っていた。 長蛇の列が続いていることもあり、係員は一人に構っていられんとばかりに、我がメンバーをホールドアップ状態にし、手持ちの金属探知機で体中を検査しだした。 メンバーも、何がどうなっているのかわからない感じでされるがままである。 チラッと明日の朝刊(今夜の夕刊?)の見出しが頭を過ぎった。 『富山県人、海外研修装い、テロ出国!』 な~んてことになったらどうしよう、と少々の戸惑いもあったが、2,3分後、彼は無事開放された。
 何でも、お尻のポケットに金属製の何かが入っていただけだったようである。 ま、何はともあれ、全員出国審査を終えた。 あとは飛行機に乗るだけなので、空港内でくつろぎながら、その時間が来るのを待つ事にした。 免税店を見て回り、帰りのお土産購入の参考にしたり、ただベンチに座っていたりしていただけだが、出国審査出口から搭乗口までは移動に電車を使うこともあり、普段はあまり経験することのない空間のせいか、結構刺激があり、時間は早めに過ぎていったようだ。 免税店前でもうひと休みをしている写真
免税店前にひと休み
 そういう田舎者に在りがちな行動のせいか、もう搭乗口では乗客が殆ど飛行機に乗り込んで行ったのに、なかなか我がメンバーが集まらない。 「ふ~む、団体旅行だということを忘れてるんかねぇ。これじゃ、先が思いやられるわ。」 このときはそんな感じだったが何の事はない、慣れとは恐いもので、こういう行動パターンが普通になってしまい、何の違和感も覚えなくなってしまうのである。 みんなテンデン、なのである。 搭乗口ではあせっている係員にせかされて、最後の乗客としてやっと飛行機に乗ったのである。 出発ロビー待つ 佐野さんと野田さんの写真
出発ロビー まだっかなあ~
 飛行機は、やや小型のせいか、ほぼ満員である。 我々の座席は、窓際付近に2人、真ん中の部分に5人と2グループに分かれており、早くも一緒にしてはいけないと思われたか、隔離政策が取られたようである。 隣の座席が一つ空いており、手荷物を置くのにも具合がいい。ささやかだが、得をした気分だ。 外は雨が降りしきっている。 あいにくの天気であるが、離陸してしまえば雲の上で関係なくなる。しかしその分、気流が悪いとしたもので揺れてしまうことになる。 搭乗するフィンエアー機の写真
搭乗する飛行機
 スリルとサスペンスの特典がタップリと付くと予想される中、午前11時、一路ヘルシンキに向けて飛び立った。 上昇し、雲に入る頃、少し揺れたが、大した事はない。その後も概ね順調に過ぎていき、高度が10,000mくらいで安定した頃、飲み物とスナックが運ばれてきた。 飲み物?もちろんワインだ。 この日のために覚えたフィンランド語で、早速注文した。 「Saanko,viinia.」(ワインをください。) ここまでは良かった。 問題はこのあとである。スチュワーデスが何か問い掛けてきたのである。
座席に付いた 西田さんと能登さんの写真
座席に付いた西田さんと能登さん
 もちろん予想していないことで、いきなりだから、何のことかわからない。「へっ?」 ただボケ~っとした表情の彼に、スチュワーデスは、二種類のワインを見せた。 「あ、あ~、白ください。ホワイト。」 何のことはない、フィンランド語はあっさり放棄してしまっている。 しかも、彼は赤が欲しかったはずである。(なぜか、彼の好みを知っている。) 赤ワインは、punaviiniということをしっかり教えてもらい、今日のところは良しとしよう・・・ハハハ・・・・生兵法はケガのもと・・・はい。 ワインとスナックの写真
ワインとスナック
 アルコールが入り、しばらく談笑していた。いい気持ちだ。 小一時間後、昼食タイムとなり、機内食が運ばれてきた。 もちろん、punaviiniは忘れない。 ヘルシンキに着くまで、もう一度機内食が運ばれてきたが、このときにナイフやフォークをセットにして包んであるパックが、よもや我々がこれから行く研修先の一つと関係あるとは、このとき思いもよらなかった。

飛行機は順調に飛行を続け、予定通りフィンランド現地時間15時20分頃に到着するようである。
機内食の写真
機内食の写真
 この飛行中、窓の外は雲海だけが広がっていた。世界的に(ちょっと大袈裟か?)天気が良くないのかもしれない。 いよいよ飛行機は下降し始めた。 ぶ厚い雲の中を、“突き抜けて”行くよう感じだが、やはり揺れを感じることが多い。スリルとサスペンス、最後のプレゼントか? 高度が低くなると、雲の切れ間から景色が垣間見れるようになったようで、窓際席あたりから、歓声やカメラのシャッター音が聞こえてきた。 フィンランドは湖が多く、陸と織りなす湖岸線の幾何学模様が自然の素晴らしさをアピールしているようだ。
機内から見えたフィンランドの写真
機内から見えたフィンランド
そして着陸。飛行時間は約10時間だった。 天気も我々の来訪を歓迎しているのか、よくなってきている。 いざ、フィンランドに一歩を記さん。
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